亜鉛 (Zn)
| 原子番号 | 30 |
|---|---|
| 原子量 | 65.382 u |
| 分類 | 遷移金属 |
| 電子配置 | [Ar] 3d¹⁰ 4s² |
| 外観 | 銀灰色 |
| 密度(STP) | 7140 g/L |
| 融点 | 692.68 K |
| 沸点 | 1180 K |
| 電気陰性度 | 1.65 (ポーリング) |
| イオン化エネルギー | 906.4 kJ/mol |
| 原子半径 | 135 pm |
| 結晶構造 | 単純六方晶 |
| 発見者 | インド (1500) |
概要
亜鉛(Zn)は青みがかった白色で光沢のある、反応性が中程度の金属で、室温ではもろいものの加熱すると展性を示します。地殻中で24番目に豊富な元素です。亜鉛(Zn)の主な特徴は以下のとおりです。
用途:主に鋼の亜鉛めっき(防食)に使われるほか、黄銅などの合金(青銅、洋白)、自動車部品や金物のダイカスト、電池(マンガン乾電池、アルカリ電池、空気亜鉛電池)、酸化亜鉛(ゴムの加硫、日焼け止め、塗料)、栄養補助食品にも使われます。
製造/抽出:閃亜鉛鉱(硫化亜鉛)などの鉱石から、焙焼と電解採取、または熱還元によって抽出されます。中国、ペルー、オーストラリアが主な生産国です。亜鉛は鉛とともに採掘されることが多い元素です。
歴史:黄銅(銅と亜鉛の合金)は、亜鉛を単離しないまま古代から製造されていました。金属亜鉛は西暦1000年より前にインドで初めて製造されました。ヨーロッパでは1746年にアンドレアス・マルクグラーフが独立した元素として認めました。名前はドイツ語の「Zinke」(尖ったもの・歯。結晶の形を指す)に由来する可能性があります。
健康への影響と安全性:人間にとって必須の微量元素です(数百種類の酵素の補因子であり、免疫機能、創傷治癒、DNA合成に関与)。欠乏すると成長や免疫が損なわれ、過剰摂取は吐き気を引き起こし、銅の吸収を妨げます。酸化亜鉛のヒュームは金属ヒューム熱を引き起こします。
価格/市場:価格は中国の需要と世界の製造業に左右されます。インフラや建設に広く使われています。ロンドン金属取引所(LME)が価格を定めています。
性質:金属としては融点が低く(419.5°C)、室温ではもろいものの加熱すると(100〜150°C)展性を示し、酸にもアルカリにも反応し、保護的な酸化被膜を形成し、空気中で青緑色の炎を上げて燃え、ほぼ+2の酸化数のみをとります。